我が子を保育園に預けるということ

覚悟とは

覚悟。

お母さんお父さんが我が子を保育園に預ける覚悟が

本当の意味で決まるまでの鍵を握るのは

ズバリ、保育士との信頼関係です。

 

まずは保育士視点で「覚悟」について書いてみます。

私たち保育士は一日に何人もの保護者の方と接しています。

 

長年この仕事を続けていると、様々な親御さんとおつきあいをすることになるので、必然的にお母さんの心情を垣間見る場面に立ち合うことも多くなります。

 

そして、

お子さんの姿やお母さんの表情、言動から

「我が子を保育園に預けること」への覚悟がどのくらいかたまってこられたか

うすうす察することができるようになります。

 

うすうすとはいえ、人の心情を察するなんてできるわけない

わかったふりするなとお叱りをいただくかもしれません。

でもなぜか、本当にうすうすわかってしまうのです。

なぜなら

子どもたちが、心からかわいいからです。

そして、そのかわいいお子さんのママやパパの力になれたらと心から思うからです。

さらに、私はとこちゃんの先生たちのことも子どもたちと同じくらい大事なので

その先生たちが日々お世話になっている保護者の皆さまに恩返ししたいという気もちもあります。

ですから、一日も早く、保育園を・先生を信頼していただけるように、覚悟を決めていただけるように

保育士一同、一日一日の保育に精一杯取り組んでいます。

あるお母さんがなかなか覚悟が決まらないようにお見受けした場合は私たち保育士の責任であると捉え、

園として何ができるか、じっくり考え、職員間でも話し合います。

 

 

「覚悟」はお母さんやお父さんだけで決められるものではない、ということをまずお伝えしておきます。

 

 

前回、入園準備について書きました。

入園準備は心の準備だということ。

覚悟が決まっていないのに預けないでほしいと。

 

では、その覚悟って何??準備の段階では先生との信頼関係ももちろんないのに、どう決めろというの?

 

はい、覚悟が決まってないのに預けないでほしいとは書きましたが

それは、「これから時間をかけて覚悟を決めていく【覚悟】」のことです。

大事な大事な我が子を手離し、保育園に預けるには不安や葛藤等、様々な感情を味わうことになるであろうと

予想できていますか?

 

 

保育園に預ける初日、我が子が泣いても笑顔で見送る覚悟

決めてたつもりだったのに、つい私もホロリ・・

よくあることです。

私もそうでした。

 

 

病気のときは病児保育に預ける準備を整えて、どんなときでも仕事に穴は開けない覚悟

決めてたつもりだったのに、

つらそうに私にしがみつく我が子を預けるなんてできない・・

この現実に直面すると、覚悟なんて一瞬で消えてしまいます。

私もそうでした。

 

 

我が子を預けて働く覚悟を決めた!

どんな状況になっても迷わない!

 

 

そうは簡単にいかないのが現実です。

 

 

なぜなら、私たちは親だからです。

自分自身のことなら諦めもつく、ごまかしもきくところが

我が子のこととなると別人のようにぐらつく、悩む、責める、落ち込む。

諦められない。ごまかせない。

覚悟のかの字も簡単に消えてしまいます。

でも、そういうことが待っているんだよという覚悟が事前にあるかないかはとても大切です。

 

まとめます。

 

我が子のことに関する「覚悟」を決めるには時間がかかるのです。

しかし、時間をかけてでもいずれは決めなきゃならないのです。

誰のためでもない、我が子のために。

 

 

子どもが病気になったとき

自身が病気になったとき

どんな準備をしてますか?

 

親から離れて集団生活をする=怪我をして帰って来るリスクがあることを想定していますか?

 

お友だちと喧嘩して泣いて帰って来たとき、大きく受けとめることはできますか?

 

親子離れている間に大地震が起きる可能性があることを想定し、備えはできていますか?

 

 

覚悟という字は反対から読みとくと

「吾が心に覚えさせる」と書きます。

覚悟って一瞬で決まるものじゃないんです。

 

我が心に

何度も何度も何度も何度も

繰り返し「覚えさせて」決まっていくもの、なのです。

親子離れている間に、集団生活では、

予想外のことも起こる

思う通りにはいかないこともある

自分の仕事もうまく進まない

職場での人間関係も難しくなる

そう

何度も何度も何度も何度も

繰り返し自身に言い聞かせていくのです。

そうしていくうちに

保育園との信頼関係もできてきて

お子さんの成長も見えてきて

やっと、そうですね

1年ぐらいかけて、本当の意味で

「我が子を預けて仕事をする覚悟」が決まっていきます。

それを

何の覚悟もしないで

ことあるごとに「何か」のせいにしたり、

言い訳したり、相手や自分を責めつづけたりしてるぐらいなら

我が子を預けて働くことの重大さを

なかなか受けとめることができないなら

保育園はおすすめしません。

 

ここで勘違いされたくないこと。

なんでも「自分で抱えてください」とは言ってません。

 

先生、私は覚悟、決まってます。

大丈夫です。準備万端です。

涼しげなお顔でこのように仰るお母さんもいます。

・・・逆に心配です。

 

つらきときはつらいと保育士に相談してください。

解せないときは解せない

許せないときは許せない

悲しいときは悲しい

親だって人間だもの。

保育士や園長に、訴えてください。

覚悟を決める過程で必ず通る道ですから。

このように訴えてこられたお母さんは

いよいよ覚悟をきめようとされているのだと捉え、歓迎します。とことん話し合います。

 

 

子どもは親の心に敏感です。

よく言われますよね。

子どもは親を姿を映しだす鏡だと。

 

ママの心が揺れているとお子さんも不安定

ママの心が泣いているとお子さんも泣き続け

ママの心が荒れているとお子さんも荒れ

ママが笑っていると子どもも笑う

ママが子どもを信じていると子どもは自信をもつ

そして

ママが覚悟を決めると

子どもも覚悟が決まるのです。

 

大事な我が子を保育園に預けて働く覚悟とは

 

誰のためでもない我が子のため。

かわいい我が子が「僕は私は、ここで生活していくんだ」と心を決めて元気に保育園で過ごせる第一歩となります。

 

覚悟を決める覚悟。

なかなか難しいことではありますが、入園準備で実は一番大事な準備なのです。

 

次は、ワークライフバランスについて書きたいと思います。