我が子を保育園に預けるということ
入園準備
保育園決まった!!
よかった~!!
預け先が決まると、まずはそのこと自体が嬉しいものです。
社会が我が子を受け入れてくれたような
ママもお仕事していいんだよって背中を押してもらえたような
私がそうでした。
(娘は地域の保育園に3歳まで入れず、3歳になってようやく入れました。)
同じように感じた方も多いのではないでしょうか。
保育園から内定通知が届くと、仕事や通院、介護などの計画を現実のものとして進められます。
本当にありがたい気もちになると思います。
そして、指定された日時に保育園へ面接(入園案内)に行くという流れになります。
まずは先生から、我が子にについていろいろ聞かれます。
出生時の状態から成長記録、アレルギーや持病の有無、平熱、行動特性、食事の形状、ミルク・母乳のこと、オムツのこと、教育方針、家庭環境、保育士に配慮してもらいたいこと、心配なこと、などなど。
なるほど、細やかに見てもらえるんだな、なんて思いつつ答えていると・・
続いて
なんともたくさんの文字が並んだ書類を渡されます。
いわゆる「入園のしおり」です。
この入園のしおりを見ながら、先生が慣れた口調で持ち物や約束事、お願い事項を次々と説明されます。
先生・・簡単におっしゃるけれど・・
けっこうな量の持ち物が必要なんですね(;_;)
この準備、かなりの労力かも!?
説明を聞きながら
平静装いつつだんだん焦る…
こんな思いを味わったお母さんも多いのではないでしょうか。
保育園に預けて働くママのイメージ→
スマートなスーツ姿
颯爽と預けて颯爽と迎えに行く
保育園ママってこんなイメージだったのに
現実はとんでもなーい!
汗だくで預けて
本気ダッシュで迎えに行く・・
イメージと全然ちがいました~~
以前こう嘆いていたお母さんがいました。
かわいいママですね(^_^)
内定もらって嬉しくて
意気揚々と面接に来たけれど・・
ここで最初の現実に直面します。
入園準備って・・
保育園に預けるのって・・
予想以上に
たったっ大変だぁーー!!
ここで、参考までに一般的な保育園の持ち物を紹介します。
(とこちゃんの持ち物ではありません。)
上履き
お庭用外靴
コップ、コップ袋
水筒
ミルク缶、哺乳瓶
ガーゼ・スタイ数枚
ループつきタオル2枚
ハブラシ
布団セットまたは指定サイズのコットシーツ・上掛け
パジャマ
防災頭巾(ヘルメット)
○○袋(用途別にたくさんの巾着袋を用意)
衣類(ボタン、フード禁止)1日3セット
ビニール袋1日2~3枚
オムツ1日5~6枚
食事エプロン、口拭きガーゼ1日3枚
他にも
夏はプールセットに虫よけ
クッキングの日はエプロン、三角巾、マスク
おいもほりは軍手に長靴
発表会では指定シャツ、タイツなどなど
靴下も靴も全ての持ち物の指定箇所に記名
(または白布に記名したものを衣類に縫いつける)
オムツ1つ1つ記名
うわばきにはリングなどを付けて履きやすい工夫を
衣類は前後わかりやすくマークをつけて
そして毎朝
園に着いたら親が検温
荷物をロッカーに収める
タイムカード打刻
迎え予定者・時刻を記入
連絡帳に家庭での様子を書いて提出
お迎え時はあちこちにある荷物まとめて
汚れた大量のオムツや衣類を持ち帰り
お迎えが1分でも過ぎたら延長料金発生!
急げ!!
保育園、集団に預ける準備
それはそれは大変なことなのです。
持ち物を揃えるにあたって経済的負担はもちろんですが、買い物、記名、裁縫、そして日々の洗濯、荷物準備。
しかしながら
入園したら、準備以上に大変なことが山ほどでてきます。
なので準備はあくまでも序章。
これで大変だったら今後の大変さは乗り越えていけません。
だからと言って準備を適当にいい加減にされては困ります。
なぜか。
大げさかもしれませんが
私の経験から申し上げますと
親が用意した持ち物や衣類、名前の書き方等により、
お子さんの生活が
遊びが
発達が
心が
決まってくるからです。
どういうことか?
たとえば衣類
*動きやすいか・・動きにくいジーンズやシャツでは思いきり遊べません。
*清潔か・・基本中の基本です。以前、生乾きのまま着替え用の衣類を持たせた親御さんがいました。
*着脱しやすいか・・小さすぎるTシャツ、細身のパンツ、ボタンの多さなど。
自分で着たい、脱ぎたいという意欲を半減させてしまいます。
*収納時に整頓されているか・・自分の引き出しから出しやすく収納されているだけで母の愛を感じます。逆もしかり。入れてあればいいってもんじゃない。こういうところに、我が子への気もちを添えてください。以前、シャツが裏返しのまま引き出しに入っていた親御さんがいました。
*着替えの枚数は揃っているか・・着替えが足りず、毎回園の予備服を借りるお子さんの気もちをお察しください。
*記名されているか・・集団生活の基本はすべての持ち物に記名することです。お友だちと間違えてご迷惑かけないように、大事な持ち物を失くさないように、愛情こめて丁寧に記名してください。(園によっては名前スタンプNG)
そして記名しながら、我が子が「集団のひとり」として生活していくことを想像してください。
衣類だけでもこんなに。
しかも、こんなことまではどの「入園のしおり」にも書かれていません。
決まりではないからです。
しかし、準備で一番大事なことは
決まりを守ることに加えて
自分が準備をした物で
どんなことが起こるかをイメージすることではないでしょうか。
このズボンを園で着替える我が子の姿
このタオルをタオル掛けに掛ける姿
このオムツをはかせてくれる先生の姿
この寝具で昼寝する我が子の気もち
おそらくこれはすべてのことに当てはまることですね。
私たち保育士も同様です。
今日の保育の事前準備をする際
予想される子どもの姿をできるだけ多く挙げ
そのために事前準備できることは何か
事前準備できないことは何か
緊急事態も常に想定しながら日々の保育準備にあたっています。
準備というのは物を揃えることではない。
そこで起こるであろうことをできる限り具体的にイメージすること。
ですから
お母さんお父さん
入園準備をしながら、保育園とはどんなところなのか
そこでどんなことが起こりうるだろうか
ぜひイメージしてください。
そうすることで必然的に
我が子を保育園に預けるということへの「覚悟」が決まってくるはずです。
逆に言えば
「覚悟」もなしにお子さんを保育園に預けないでください。
最終結論として記します。
入園準備で一番大事なことは
覚悟を決めることです。
覚悟とはなんぞや?
次回はこの「覚悟」について投稿します。