我が子を保育園に預けるということ
ワークライフバランス
ワークライフバランス(「仕事と生活の調和」)について興味があり、様々な文献を読んだり、講演会や勉強会に出席したりしています。
社会の第一線で働いていらっしゃる保護者の皆さまとお話をするうえで
最低限の知識の必要性を感じた事が最初のきっかけです。
どの講演会でも文献でも「保育園」はキーワードとなっています。
なぜか?
先に結論を述べます。
保育園に預けてお仕事をしている保護者の方は、もう必然的に「ワークライフバランス」を達成できている方が多いので、「ワークライフバランス」の良いモデルだからです。
保育園のお迎えがあるから、否が応でも17時にはきっかり退社しなければなりません。
迎えるだけでなく、ごはんもつくって食べさせなきゃ、お風呂入れなきゃ、寝かしつけもしなきゃ、明日の準備もしなきゃ・・
あれ?
そう、渦中にいるとバタバタしてて気づかないかもしれませんが、「我が子を保育園に預けるということ」イコール規則正しい「生活」をしなければならないということ。
それは「ワークライフバランス」が保てている、ということになります。
振り返ってみてください。
独身時代、子どもがいない時代はついオーバーワークしちゃって行き詰っていませんでしたか?
今は常に「やり残した感」が強いけど、社内の目も冷ややかだけど、それでもなんとか仕事ってまわってませんか?
ワークとライフをバランスよくなんて、勤勉な日本人が目指しても実はなかなか達成できないものです。
だからこそ、国を挙げての課題となっている。
でも、保育園に預けて働く大人は必然的にそのバランスがとれているのです。
そういう経験も社会人として、私はとても大切だと感じています。
今はとにかく目まぐるしく感じるかもしれませんが、ご自身のキャリアアップにつながっているのです。
「我が子を保育園に預けるということ」に誇りをもって、ワークライフを楽しみましょう!
ちなみに、私は独身時代は休みなく働いていました。
平日は保育、週末は結婚式の司会業をしてとこちゃんの開業資金を蓄えました。
とこちゃんを開園してからも不足分を補うために司会業を続けていましたのでもちろん休みはなし。
そんなとき、夫と出会い、結婚しました。
サラリーマンの夫は週休2日です。
倒れるまで休まない私に、あるとき夫が言いました。
「頼むから、休んでくれ」
最初は仕事をしない日曜日、どう過ごしてよいかわからずに困惑していましたが、夫とともに出かけたり家でのんびりしたりするうちに、新しい企画をひらめくことが多々ありました。明らかに集中力が高まるのを実感しました。
休みって大事なんだな、休みって楽しいな。
休んだおかげで視野がぐっと広がり、人間的にも成長できたような気がした頃、娘を授かりました。
それからというもの、日曜日は家族と過ごすを基本とし、人間らしい生活ができるようになったと感じています。
これからもワークライフバランスを弊社(株式会社Balance)の目標とし、先生たちのノー残業を目指して、いつでも保育に集中できる、いつでも笑顔で子どもたちと遊べる職場環境をつくっていきたいと考えています。
余談ですが、とこちゃんの法人名は「株式会社Balance(バランス)」です。
良い機会なので、ワークライフバランスの話のついでに・・
なぜ社名をバランスにしたのかをご紹介しますね。
とこちゃんを法人化しようと考えはじめたのは、娘が2歳の頃でした。
娘は生まれつき左手の5指が欠損しているのですが、右手は5指あるので、掴む、握る、つまむ等の動作は右手で
お皿をもつ、運ぶ等の動作は左手を添えて、うまいこと使い分けてやっていました。
ある日、集中してなにやらやっているなと思ったら、靴下を両手で履く練習?をしていました。
誰が教えたわけでもないのに
片手が不自由な2歳児が自分で靴下を履こうだなんて
我が娘ながら、その意欲に驚きました。
そして、一見アンバランスな両手が、とてもバランスのとれた手に見えました。
アンバランスななかでバランスを見出そうとする力は絶大でした。
指のない手で靴下を自分で履こうとする姿に、生きる力を見ました。
バランスがうまくとれない→そんなときこそ諦めない。
これは、まさに会社経営の指標です。
会社って、一部の企業を除けば実はほとんどの会社が常時アンバランスなものではないでしょうか。
なんの保証もない中で、日々諦めず誠実に、収支のバランスを見出しながらなんとかまわしていく。
これから先、経営バランスをうまく見いだせないことも多々あるでしょう。
つらく、苦しいときもあるでしょう。
そんなときこそ、我が娘の姿に習って諦めずにがんばろう!
そんな気もちを込めて株式会社Balanceとしました。
以上、余談でした。
話は戻り・・
我が子を保育園に預けている数年間の「ワークライフバランス」をぜひ満喫してくださいね♪
次回は「慣らし保育」について書きたいと思います。