ときどきとこちゃん
箸や筆記用具、正しい持ち方は「いつ」から?
とこちゃんWEB担当、浅野です。
春は新生活スタートの季節。
保育園、幼稚園、小学校、そして中学校、など新らしい環境で園生活、学校生活が始まるお子さんも多いと思います。
ご入園、ご入学、おめでとうございます!!
そして、その準備を進めてきたお父様、お母様、ひとまず、お疲れさまです。
でも・・・まだまだ、これからですよーーー!!(^_^;)
我が家の双子は進級でしたが、やはりほんの少し準備がありました。
園での生活の内容が変わるので、それに向けての準備です。
帽子の色が変わるので、名前の記入。他、はさみ、のり、くれよんセット、自由画帳、お道具箱が個人の持ち物となるので、それぞれに記名。くれよん一本一本に名前を書くのはちょっと大変でした(二人分だったので、名前を間違えて書きそうになり、何度かヒヤリとしました)(^_^;)。
それから、体操服も園指定のものを購入(もちろん、記名&ワンポイントのマークを付けて分かりやすくしました)!!
お金もかかりました・・・(はぁ・・・苦笑)。
このように、新生活のスタートにむけて、物品の準備を進めてきたと思いますが、そこに向けて、
「名前くらい自分で書けた方がいいのでは?」
「数字ぐらい読めた方がいいのでは?」
「お箸の練習をしておいた方がいいのかしら?」
「オムツをはずさなくちゃダメ??」
「着替えは自分で出来た方がいいの?」
など、生活技術・・・、とでも言いましょうか、または、学習に向けての準備も進めなくては・・・、と少し焦りを感じたパパやママもいらっしゃったのではないでしょうか?
進級とか、入園・入学の時って、その時期に合わせて「出来ているべき」とか、「完了しているべき」とか、
「~であるべき」とか、「~するべき」とかって思いがちですよね。
それに、子育てしていると、「平均値(体重や身長)」とか、「~歳ごろ寝返り/ハイハイ/歩行」という発達の平均など、「~までには・・・」のように、気になるところが沢山出てきます。
更には、ママ達で集まった時の会話で、急に不安になってしまったりしませんか?
「うちの子、お箸で食べ始めたの☆」
「うちの子、もう、パンツで大丈夫なんだ」
「うちの子、水泳教室はじめたの」
「・・・うちも?」
先日、よしこ先生と三角食べの話しをした時に、「箸や筆記用具の正しい持ち方はいつ頃から教えたらいいの?」と聞いてみました。たぶん、年齢で「☆歳から」という回答は返ってこないとは思っていたのですが、何かサインのようなものがあるとしたら教えてもらいたい、と思ったのです。
「・・・う~ん。いつから、と問われると、赤ちゃんの時から、ですかね」。
!!赤ちゃんの時から?
「箸を持つには、指先の力だけでなく、手首の力も必要なんです。だから、ハイハイしたり、手先をいっぱい使って遊んだりするって、すっごく大切なんですよ。この蓄積で、指とか手首とかを鍛えていって、タイミングを見て、正しい持ち方(”三指持ち”と言うそうです)を指導するんです。だから、赤ちゃんの時からってことになります」。
なるほどーーー!
食べることで言えば、箸より先にスプーンやフォークで食べ始めますよね。
最初は「ぐー持ち」で持ち始める子どもがほとんど。
手づかみとスプーンやフォークの両方で食べます(コチラの食事シーンのように・・・)。
でも、まだ上手に持てなければ、腕の力や指の力がつくような遊びを通して鍛えながら進めます。
「ぐー持ち」で上手に食べられるようになって、スプーンやフォークを下から持てるようになったら(三指持ちのカタチで)、そろそろお箸への準備も出来た頃、なんだそうです。
※スプーンやフォークを下から持つように少しずつ指導します。
ある程度は年齢で「平均的にこの頃」、というのがあるとは思いますが、やはりその子の成長をしっかり見て、タイミング良く使ってみる、指導する、のが大切なんだな・・・、と思いました。
我が家の双子は、スプーン&フォークを使って食べられるようになってしばらくすると、親の持つ箸に興味を持ち、「使いたい」と言い出しました。もう2歳になっていたので、「まあいいか」と箸を与えてみたところ、以外と上手に使えていたので、その頃から、スプーン&フォークが主流の時々お箸、というスタイルで進み、3歳4ヶ月の現在は、保育園でもお箸を使っての食事がスタート。スプーン&フォーク&お箸が食卓にある状態です。
親と同じようにお箸で食べたくて、最初は頑張っていますが、もりもり食べたくなると自分でスプーンに持ち替えたりしながら食べています。みそ汁はスプーン、ごはんやおかずはお箸、など使い分けていたりするので、「面白い・・・」と思って見ています。
最近は、シチューやカレーはスプーンで食べる、スパゲティはフォーク、同じ麺でもうどんやそばはお箸、などメニューで使い分けることも楽しんでいます。
しかし、我が家はたまたま準備が出来ていて、どうにかなった、「棚からぼた餅的お箸への移行成功パターン」だったので良かったのですが、箸を渡した時の私は、「準備が出来ているか」までしっかり考えていませんでした。「興味があるみたいだし、2歳だし、鉛筆とかもなんとなく持てているし、まあ、いいか」くらいな感じでした。
ですから、よしこ先生が、
「三指持ちも出来ていないのに、子どもに言われるままにお箸を与えてしまうのはどうかな~と思います」と言った時に、「あちゃー、今回はたまたまどうにかなったけど、気を付けないとな」、と思いました。
我が子の成長を良く見る、そして喜ぶ。
これって当たり前のようで、ホントに大切なことなんですね・・・。
そして、全てがつながっているんです。
鉛筆やくれよんと言った筆記用具も、最初はぐーで持っていると思いますが、こちらも手の力の準備が整ったら、少しずつ三指持ちを教えてあげたいところですね。
※調べたら、「ピースサインが上手に出来るかどうか」、も三指持ちが出来るかどうかの目安になる、とありました。
「文字をいつから教えるか」、については、よしこ先生の書いた、「文字はいつから教えたらいいの?」の記事をご覧下さい。
それから、これは余談ですが、先日双子と一緒にお箸を買いに行きました。
よしこ先生と話して、はっと思ったのです。
「正しく持つには、手のサイズにあった箸が必要だ!」と。
長すぎる箸や短すぎる箸は、子どもの力を考えると使うのが難しくなるでしょうし、「出来た!」を感じるには、使いやすいことが必要だと思ったのです。更に、何にでも適正サイズがある、ということを双子に少しでも感じて欲しいと思ったので・・・。
お箸の適正な長さについては、兵左右衛門のホームページに詳しく出ています。
双子の適正サイズは以外と短い事に驚きました。
また、正しい持ち方を双子に教えようとした時に、「アレ?」どうやって教えればいいのだ?
と以外と難しかったので、まずは、自分の持ち方を見なおしました。
オールアバウトの「箸使いが苦手な子でも魔法の箸で正しい持ち方を習得!」で、自分自身の箸の持ち方を確認出来ますし、使い方を教える時も一本ずつ指導すると良い、とあり参考になります。
家族みんなでお箸上手になれるように、お箸競争をしてみるのも楽しいかも知れませんね。
双子の通う保育園では、丸や星、四角に切った(大豆くらいの大きさ)カラフルなスポンジをお箸を使ってとなりのお皿に移す、という競争遊びを時々やっていて、お迎えに行くと、お部屋から賑やかな声が聞こえる事があります。ご家庭でも是非楽しんでみてください。