ときどきとこちゃん

「三角食べ」ってご存知ですか?

とこちゃんWEB担当、浅野です。
さて、先日アップした、「食べ方、よくよく見ると・・・。」の記事で書いた、下記の内容。

それにしても、そもそも、三角食べって必要なのでしょうか?

ネットで検索してみると、様々な意見が出てきますが、どうやら三角食べは日本特有の食べ方のようですね。
日本の白米は、それ自体に味付けをしないので、味のあるおかずを一緒に食べ、口の中で調味する、「口内調味」をすることで、うまみを引き出すのだとか。
そして、たぶん、私やよしこ先生と同じ年代の方は、どこかしらで誰かに言われた事があるのでは・・・?
「ごはん、おかず、汁物などを同時に食べ終わるのがお行儀が良い食べ方です」というフレーズ。

しかし、食生活の変化により、この三角食べをする必要が無くなって来たようです。

これに関しては、「日本の食文化が失われる!」として危機だ、という意見と、食生活の変化に伴い食べ方も変えて、健康食を目指せばいいのでは、という意見と色々あります。

とこちゃんではどういう考え方なのか、近々よしこ先生や、調理の先生にも聞いてみたいなと思いますが・・・、

と書いたのですが、先日、よしこ先生にこの「三角食べ」について聞いてみました。

「三角食べ、知ってます。言われましたよね」、とのこと。
(※知らないなんて言わせない!同世代ですから)(^_^;)(笑)。

しかし、とこちゃんでは「三角食べ」を指導することはしていないそうです。
調理の先生にもお話しを聞くチャンスがあったのですが、やはり、「知っているけど、推奨することは特にしていない」というスタンスでした。

三角食べについては、やっぱり「バランス良く食べて欲しい」というところからですよね・・・、
という話しになったのですが、やはり、食生活が変わり、学校給食の内容も大きく変わってきた昨今、この三角食べを強く推奨することがなくなったのでは・・・、という話しになりました。

まとめると・・・

①最近は、ごはんに味が付いているメニューも増えた(チャーハン、カレー、どんぶりもの、など・・・)ので、三角食べをして、口内調味をする必要がなくなった(おかずが無くてもご飯を食べられる)。

②主食になるものが、麺類・粉類など、バリエーションが増えた(スパゲティ、ピザ、パン、お好み焼きなど)ため、三角食べの必要がなくなった。また、こうしたメニューは、その一皿で完結することが多い。

③そもそも白米の美味しさを知らないのでは?

④食べないよりは、食べて欲しい、という思いから、家庭でも「ふりかけかける?」とか、「納豆ごはんにする?」とか味を付けて食べさせることが増えているから、「ごはん→ ←おかず」と食べる必要がない。

というような話しになりました。

特に洋食のメニューは、それぞれに味がしっかりついているので、三角食べをする必要がないですよね。
また、メニューによってはその一皿で一食完結、ということも出来るので、昔の日本食のように、ちょこちょこと色々食べる、という感覚では無くなっているのかも知れません。
そして、もう、そういう食事を幼い頃ころからしている人達が、お母さんになっている時代なんですもの!

それから、この三角食べに関しては、こんな話しも聞くことが出来ました。
私の友人で、お料理教室の先生をしている女性がいるのですが、

「それぞれのメニューにしっかり味がついているから、三角食べの必要が無いのでしょうね」と。
そして、更に続いた以下の言葉。
「ははーーーん!」と腑に落ちました。

「本来は、その一食のメニュー全体を考えて味付けをして、美味しく食べられるようにするんですよ。例えば、基本の一汁三菜。汁だけを飲むと、少し味が薄い??と思えても、おかずと一緒に食べると、丁度良い。おかずも、その二皿があることで、丁度良くなるように調味するんです。でも、最近は個食が増えたり、お総菜を豊富に販売するようになって、その一品だけを買ったり、食べたりすることが増え、その一品にしっかり味が付いていることが増えたんです。だから、順番に食べる必要がなくなったんでしょうね・・・」と。

なるほどーーー!!
生活スタイルの変化からこの三角食べをする(色々なものを順番に食べる)必要が無くなってしまったのですね。
例えば、スーパーやコンビニのお総菜。その一品にしっかり味付けをして「美味しい」と思ってもらわないと買ってもらえない・・・、ですものね。
だから、お総菜って、味が濃いめなんですね(最近は、本当に美味しいものも増えましたが・・・)。
また、友人曰く、「個食が増え、どんぶりもの、パスタやグラタンなどの一皿料理を食べる機会が増えたから、順番に食べる必要、ないんですよ」、と。

よしこ先生との話しの中でも、「献立を考える人が全体を食べられるように工夫していたんでしょうね」という話しが出ました(例えば、クリームシチューにごはん、よりも、クリームシチューにはパンのように)。

保育園に通うくらいの年齢のお子さんは、まだまだ食事の時に、親の介助が必要ですよね。
ですから、色々なメニューを食べてもらうのなら、横から親が食べさせたりして、ばっかり食べをすることを防ぐのが一つの方法だし、子どもにしてみれば、自分なりの順番があるのかも知れないし、自分で食べたい気持ちがあるのかも知れない、とのことでした。現に、よしこ先生が食べさせようとしても「いらない!」と言われ、「そうか」と諦めたら、後で自分で食べていた、ということが良くあるそうです。

それに、「三角食べしなさい、と言ったところで、この年齢じゃ守らないですよね、あははは」、ですって!
保育園に通う子ども達の年齢くらいなら、食事って楽しい!美味しい!嬉しい時間!と思ってもらうことがまず大切というのが「とこちゃん的」のようです。
先日の記事、「食べ方、よくよく見ると・・・。」で書いたように、とこちゃんの子ども達は、食べる順番はともあれ、ほとんどのみんなが、ペロリと食事をたいらげ、「おかわり!」と元気良く先生に催促しています。
だから、食べる順番がどうのこうの、と言うより、食事の時間は、「食べるってステキ!」と思える時間にしてあげることがこの年齢には大切なのでしょうね。

それに、大人の人で「ばっかり食べ」をする人ってあんまり居ないですよね??
だから、大人になり、食のバリエーションが広がってくると自然に順番に食べるようになるのかも知れませんよね・・・、ということになりました。

でも・・・
献立を立てる立場としては、「一食で美味しい調味」を目指したい、と思います、出来る限り(^_^;)。

2016-03-07 | Posted in ときどきとこちゃん1 Comment » 

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