3歳までは小規模保育!
小規模保育とは
小規模保育って何???
平たく言えば、そのまんま「小さい保育園」ってことです。
少し詳しくお伝えするならば・・・
「小規模保育事業」が始まったのは平成27年4月。
実はまだ3年しか経っていない歴史の浅い事業です。
なのに、施行から3年の事業なのに!
とこちゃんは4園運営しています。
ということは・・・
はい(^^)/
「3歳までは小規模保育~!」と駅前で演説したいくらい、子どもにとって良い保育施設であると確信しているということです。
その小規模保育のことを世の中に伝えたい。
小さい保育園だけど、そこには大きな意義があることを知ってもらいたい。
待機児童解消を目的に設置されているのは確かだけど、効果はそれだけではない。
そのあたりを順に説明していきます。
まずは基礎的なところから。
小規模保育事業に関する基本的事項5項目です。
① お預かりするお子さんの年齢
小規模保育施設は「3歳未満児」に重点をおいた保育施設です。
受け入れ年齢は0歳児~2歳児ということになります。
この〇歳児というのは4月1日時点の年齢です。
(たとえば4月3日に2歳になるお子さんの場合は1歳児となります。)
0歳児の受け入れ開始時期は各施設によって違います。
産休明け2カ月~という施設が多いと思いますが、6か月からの施設もあります。
② お預かりするお子さんの人数
利用定員は6人以上19人以下(弾力的受け入れは最大22人)に定められ、定員5人以下の家庭的保育と定員20人以上の認可保育所の中間に位置します。
とこちゃんは0歳児3名、1歳児8名、2歳児8名の19名で設定しています。
(のりまき園のみ0歳児2名・みっつとおむすびは弾力で22名まで受け入れています。)
③ 職員配置数
0歳児3名:保育士1名
1~2歳児6名:保育士1名
上記に加えて保育士1名と最低基準で定められています。(A型のみ)
A型??これまたあまり知られていませんよね。
実は見学に来られた方に何型ですかと聞かれたこともないので、ほとんど世の中に知られていないのかもしれません。
④ 小規模保育施設の種別
A型:職員の所有資格は全員保育士または看護師
B型:職員の半数が保育士(半数は無資格者でも可)
C型:園児の定員が10名以下で保育士
※とこちゃんはすべて小規模保育事業A型です。
⑤ 管轄
小規模保育事業は、市町村による認可事業として位置づけられています。
(とこちゃんは大和市小規模保育事業・横浜市小規模保育事業ということになります。)
その他、園児一人あたりの面積数や嘱託医・連携施設、給食の自園提供や健診の頻度、衛生管理方法等、
挙げたらその紹介だけで終わってしまうくらい細かい基準があります。
規模は小さいながらもルール(基準・決まり)は盛りだくさん!!
イコール、そのような基準があるおかげで安心・安全な保育が展開されているとも言えます。
そんな小規模保育事業に、とこちゃんが初めて手を挙げたのは平成26年秋でした。
平成27年4月、「子ども子育て新制度」施行とともに開始されることになった小規模保育事業。
大和市で一番に挙手しました。
ここからは、とこちゃん小規模保育第1園開設までの話をしたいと思います。
小規模園(園児数の少ない施設)の良さは認可外でじゅうぶんに実感していました。
一方、認可外は助成対象外。(わずかな補助はありました。)
少し想像しただけでも察していただけると思いますが、収支面はかなり厳しい状況でした。
正社員に賞与も支給できない。昇給もできない。
業務用エアコン交換のような修繕費・設備費をプールする余裕はないので、ことあるごとに融資を受けて資金調達。
丁寧な保育を追求すればするほど経営状況は悪化していきます。
採用費・教育費・人件費・水道光熱費に広告宣伝費・食材費に教材費・・・
当時、私の給料なんてほぼありませんでした。
それでも、小規模園は子どもにとってしあわせな環境で、皆さん喜んでくださっている。
認可に入れず困っている方のお役にたてている。
とこちゃんは、絶対に「社会的意義のある存在」だと信じ、どんなに運営が苦しくても工夫を重ねてなんとか運営していました。
そんな矢先に、小さい規模の保育園を、国が認可してくれるという情報が耳に入ったのです!
(それまでの認可園はある程度の規模が必要でした。)
一人ひとりに目が行き届く、丁寧な保育ができる環境を、国に認可してもらえることになった!
保育士配置も今より手厚く、安定的な事業計画をたてられる時がきたー!
そもそも、私がやりたいと思っていた保育施設を、国が認めてくれたーー!!
それはそれは高揚しました。
身体の底からパワーが沸き上がりました。
保育施設としての方向性や保育内容を大きく変えることなく認可園になれる。
そんな時代がくるとは思っていなかったので、本当に感動的でした。
ただひとつ。
小規模保育事業の対象年齢が0~2歳児クラスまで。
これは悩みました。
とこちゃんでは3歳児以上の保育にも重きを置いていました。
幼稚園や大規模保育所では叶えられない幼児保育を展開できるのはとこちゃんだけではないかと自負していましたので、それができなくなることは身を割かれる思いでした。
そこで、0~2歳児クラスは小規模保育(認可)に移行し、3歳児以上は認可外として存続させる。
そしてこれまでどおり認可外は0~5歳児の受け入れをする。
3歳以上の保育を実践するために、認可外施設を生涯存続させる。
こう決意しました。
それが、我々のような小さな法人内で、認可と認可外の両方を運営するということがどのくらい困難なことか、認可園が続々と増える中、認可外の運営を継続することがどのくらい苦しいことなのかを、
この時の私はまだまったくわかっていませんでした。
つづく