親と子どものエトセトラ
「男の子&女の子」
とこちゃんWEB担当、浅野です。
2016年もスタートし、家庭の生活リズムも通常モードに戻りつつある今日この頃。
我が家の双子も園生活のリズムに戻り(とは言え、年末年始でも、寝る、起きる、食べる、の時間はほとんど変わりませんが)、2016年の保育園生活を無事にスタートさせました。
年末年始、病気もせず過ごせてホントに良かったです。
2016年の登園初日は、お正月セールで買った新しいトレーナーを着て、「先生に見せる!」「かわいいって言ってくれるかな(女児)」、「かっこいいって言ってくれるかな(男児)」、と言って出掛け、「かわい~」、「かっこいい~」と言われ、満足げでした。
女児は、パープルが少し混じったピンク色の生地に花柄模様のショップロゴが入ったトレーナー。
男児は、グレーの生地に消防車の絵が描かれ、「Fire Fighter」とブルーの文字が入ったトレーナー。
女児の好きな色は、ピンク。男児の好きな色は、ブルー。
女児は、お絵かき、折り紙が大好き。色塗りにしても、折り方にしてもものすごく丁寧。メルちゃんのお母さんとして、着替えさせたり、ミルクを飲ませたりして楽しんでいます。
男児は、レゴデュプロで大物を作ったり、積み木を高く組み上げるのが大好き。電車の線路の組み立てもとっても上手。
すごいでしょう?女の子、男の子、って感じがはっきりと出ているなあ、と感じませんか?
正直、母としても驚いています。
男児だから、女児だからと言って男児には青や緑、女児にはピンクや赤を積極的に着せたりしたつもりはないのです。でも、それぞれに「どれを着る?」と聞くと、男児は青や緑、女児はピンクや赤の服を選ぶのです。
そうした好みを示すようになってからは、その好みにあった服や道具をそろえるようになり、ますますその好みが男の子っぽく、女の子っぽくなっている気がします。
もっと書くと、
生まれた時は、男児の方が少し小さかったのに、みるみる大きくなり、3歳になった今では、身長・体重ともに男児の方が大きくなり、たった1キロちょっとしか差はないのに、男児の方がずっしりと重く感じ、やたらと大きく感じます。力も強い。男児は大人の男性の大多数と同じように、モノを探すのが下手。目の前にあるものも「ない、ない」と言っていつも探しています。反対に女児はもの探しが得意。「ここにあるでしょ!」と男児を一喝しています(笑)。
でも・・・、こんな一面もあるのです。
男児はどうも走るフォームがトテトテしていて、何となく、遅い。
女児は走るフォームが「走っている」感じ。タッタッタ、と言う感じで、早い。
男児はパンツが濡れたりすることに敏感。パンツが濡れてしまうと、「がっかり」な感じ。
女児はパンツが濡れても、あっけらかん。「ぬれちゃった(ウフ)」と平然としています。
我が家は、男女の双子です。別性の子どもが同じ年齢で成長していく姿を見ているので、その「違い」を感じやすい環境なのだと思います。それぞれに手を焼く部分があるので、男の子ならでは、女の子ならでは、のより良い関わり方があるのか、日頃の保育で男女差を感じることがあるのか、よしこ先生に聞いてみました。
「う~ん・・・。声のかけ方とか・・・、接し方とか・・・、男女で変わることはないですね」。
(あ、やっぱりね、そうよね。)by浅野(^_^;)
いやあ、そう言われると思いました。
だって、よしこ先生ですもの!
「男の子だから、とか、女の子だから、とか、体が小さいから、障害児だから、で見たことないです。それよりも、その奥にあるもの・・・ちょっと奥にあるのが、性格みたいなもので、そのもっと奥にある・・・、発達心理学で言う、『気質』や『性質』のようなもの・・・、人には見えないけど、親しい人には分かってしまう部分のような、本人ですら気が付いていないような部分を見ようとしています。『その子』を見ているので・・・。その上で、声のかけ方とか、関わり方が変わることはあります」、とよしこ先生。
上は、よしこ先生の話しをもとに作った図です。
さらによしこ先生は、こんなふうにも話していました。
大人同士の付き合いでも、相手が男性だから、女性だから、で見ないですよね。その奥にあるものを見て付き合っているはずです。表面に出ている、その人の肩書きのような・・・、保育士である、とか、妻、娘、ママ、などありますが、そのちょっと奥にあるのが、その人が本来持っているもので、そのもっと奥に、人には見えないけど、親しい人には分かってしまうような部分があって・・・、親しくなればなるほど(家族など)、奥深いところが見えてきて、見ようとして、付き合っているはずです。
「そうだ!子どもとは言え、一個人だった!」
浅野、・・・再確認しました。
子どもはあくまで子どもですが、個人ですものね。そこにある関係や付き合いは、自分とその相手の間にしかないものです。よしこ先生から、「一番大切にしたいのは、真ん中です。そこを見ようとするか、しないか・・・。真ん中を見ようとしなかったら、側にいる意味がないじゃないですか」、と言われ、ホントにそうだなあ、と思いました。
でも、どうして私達は「男の子は育てるのが大変」、「女の子だからやっぱり静かね」、「男の子なんだから、積極的であって欲しい」、「女の子なんだからおしとやかに」、などと思ってしまうのでしょう?
よしこ先生との会話を思い出しながら、考えてみました。
私達はきっと、どこかにカテゴライズすることで、「子育ての正解」のようなものを探しているのではないでしょうか?
子育てには分からないことが多すぎて、その答えを探すためには、どこかにカテゴライズした方が答えを求めやすい。どこかにカテゴライズして、「納得」したり、「正解を知ろう」としたり、「よりよい手法」のようなものを得ようとしているのでは・・・、と思いました。
しかし、多くの子ども達の成長を見守ってきた中で、男女の差が全く無いか、と言ったらそうではありません、男女の差は明確にあります、とよしこ先生。
男性ホルモン、女性ホルモン、男女の体格の違い、脳の作りの違い、などがあって、
女の子はお母さんのマネをして遊ぶのが好き、男の子は電車が好き、などの傾向はあるそうです。
それに、ホルモン、体格、脳の作り、は男女差があるものですから、その作用による違いはあって当然です。
(※ホルモンのことは分かりませんが、体格や脳はまあ、ある程度コントロール出来ますが・・・。)
でも、例えば、男の子が「電車遊びが好き」だったとしても;
A君=電車を早く走らせるのが好き
B君=遊んでいるようで、実は電車の名前の部分をじっと見ている
C君=とにかく電車をつなげるのが好き
など、個性があるんです、とよしこ先生。
更に、「男の子である、女の子である、ことも個性ですからね!」と。
ハハハ!ホントにそうだ、そうですね!
なんだろう、なんだかスッキリしちゃいました。
でも、ひとつ、「男の子に効果がある」、という裏技を教えてくれました。
男の子は褒める、というより「好き」攻撃に弱い、と。
「そんなアナタ(子どもの名前)が好き」、とか、耳元でコソっと言うと、もうデレデレだったりするそうです。
ちょっと恥ずかしいかも知れませんが、男の子に「愛」を伝えたい時、
「好き好き攻撃」繰り出してみませんか?