とこちゃんの先生
今は、パートタイムという働き方。
とこちゃんWEB担当、浅野です。
とこちゃんには先生や調理師さん、事務職の方まで本当に魅力のある方が多いです。
でも、この形態で勤務する保育士さんにお話を伺うのは、今回が初めてではないかな、と思います。
これからご紹介するのは、とこちゃん保育園でパートタイム勤務をしている、ことみ先生です。
※使用の写真は、2019年撮影のものが含まれます
いい顔して笑っていますね~。ことみ先生、いつもこんな顔で笑っていて、楽しそう。
ことみ先生は、大和市認可保育施設「とこちゃん保育園」立ち上げと同時に勤務を開始した勤続2年目の先生です(2020年現在)。
※記事の最後に素敵な報告があります!!
よしこ先生から「ことみ先生の紹介をホームページに掲載したい!」とお話を頂いた時に、パートタイム勤務の先生と聞いて、少し驚きました。
一般的に、保育施設などで紹介されていたり、コメントしたりしている先生達って、ベテランの先生や、正社員の先生が多いですよね。ですから、パートタイム勤務の先生にスポットを当てる、ということにちょっと驚きました。そして、もう一つ個人的な驚きは、これまで何度かとこちゃん保育園でことみ先生が勤務している姿を見かけた事がありましたが、ことみ先生がパートタイムの先生だなんて思っていなかったんです!
今回は、WEB会議システムを使ってのインタビュー。画面越しにお話を伺うのは初めてでしたので、まずは、アイスブレイク!「今日ここまでにあった良いことは?」と聞いてみたところ、出るわ、出るわ、とこちゃんの子どもたちの話。
私は一言も、保育園であったこと、とか、子どもたちのことで、とか言っていないのですよ。やっぱりとこちゃんの先生は子どもたちが大好き!
まずは、とこちゃん保育園との出会いについて聞いてみました。
【ことみ先生】
「保育士としてまた働きたい、と、いくつかの保育園で面接を受けたりしていた時に、とこちゃん保育園の求人を目にしました。ホームページを見たりして、面接を希望したところ、その時に施設の案内や面接をしてくれたのが、よしこ先生だったんです。こんな社長さん珍しいなぁ…、と思いながら、お話にはとても共感が出来て、素敵な方だなと思いました。私も娘がいますので、娘を預けるのならとこちゃんのような保育園が良いと思い、ここで働きたいと思いました」。
社長自ら施設案内なんて、ちょっと珍しいですよね。ことみ先生のお気持ち、分かります。(^_^;)
きっと、よしこ先生もことみ先生のような人との出会いにウキウキしながら案内していたのではと思いますので、こうなると、採用までの道のりはスムーズに…、と思いますが、そうではありませんでした。お互いの希望する勤務時間が一致しなかったのです。
とこちゃんが募集していたのは、フルタイム勤務が出来る保育士。
ことみ先生が考えていたのは、認可保育施設の入所申請で「保育短時間」で働く事が出来る短時間勤務のパート。
【ことみ先生】
「面接の時に、おだんご保育園を見学させてもらったんです。子どもたちはみんな仲良しで、かわいいし、先生方も自然体で明るい雰囲気。家庭との両立を考えて、まずは短時間勤務から、と思っていましたが、色々考えて、市役所に入所申請の勤務時間を「保育標準時間」に変更したいと相談しました」。
実際の保育現場を見学出来たことが、勤務時間を調整しよう、という大きな動力になった、と話すことみ先生。おだんご保育園で感じた保育施設としての雰囲気や職場としての環境が「ここで働きたい」という気持ちを生んだのでしょうね。勤務時間が長くなることについて、ご主人はいかがでしたか?と聞いてみると、
【ことみ先生】
「特に反対などはありませんでした。『良いんじゃない?』という感じで。実は夫からは、働きに出た方が良い、と専業主婦をしていた頃に言われていたんです。私の性質を分かっていて、家庭という世界だけで過ごすのは、ストレスを感じるだろうと思っていたのだと思います。やりたいならやれば良いよ、と言ってくれたので、有り難かったです」。
あらら、ラブラブ。(*^_^*)
ホント、とこちゃんの先生方はご主人や奥様とラブラブな方が多いんですよね。
でも、その理由は、お話を伺っていて分かるような気がしました。だって、ことみ先生はとても大切にしているんです。家族も、職場も、環境も、そして自分も。
今、ことみ先生は、とこちゃん保育園でパートタイムの保育士として、実働7時間、週4日、早番遅番無し、という働き方をしています。求職中のころは、家事との両立やお子さん達の事を考えて、短時間勤務を希望していました。両立出来るのか、ご自身として不安があったそうです。しかし、とこちゃんと出会い、自分で勤務時間を伸ばすと決めて、この働き方を選んでいます。この「選んでいる」というのがミソで、ことみ先生は、誰かのために仕方なく今の働き方をしているのではないのです。
【ことみ先生】
「今はこの働き方で良い、と思っています。とこちゃんでは、例え正社員の保育士であっても、子どもの体調不良などがあったりしたら、遠慮無く早退したり出来る環境だと思います。でも、個人的に、パートタイムである方が、急なお願いをしなければならない時に後ろ髪を引かれる思いが少ないです。いずれは正社員の保育士で働きたい!と思いますが、今は早番遅番対応が難しいことや、県外から越してきて、夫以外の家族のサポートが得にくい、という心配材料があります。子どもの成長や、実母が近くに越してきてくれることに期待しつつ、少しずつステップアップ出来れば…、と思っています」。
なんか・・・良い、ですよね。(*^_^*)
家族のこと、環境のこと、自分の気持ち、色々考えて、今はパートタイムという働き方を選んでいる。
自らが「働きたい」と思えた、とこちゃん保育園で。
家族やまわりの事も大切にしているけれど、自分の「やりたい」も大切にしている。
自分の「やりたい」も大切にしているから、家族やまわりに対して優しく出来るし、大切に出来る。
また、ことみ先生のように、将来の姿を描きながら、勤務形態を選べるのは、とこちゃん保育グループ全体の制度や環境にもあるのでは、と思います。今回のお話の中で、ことみ先生は、契約社員という働き方についてもふれていました。パートタイム、契約社員、正社員、など選択肢があって、その希望について、相談しやすいのだそうです。勿論、全て自分の思い通りになる訳ではありません。でも、話が出来る環境である、ということは大切ですよね。また、とこちゃん保育グループの中には、産休・育休をとって復職した保育士さんもいらっしゃいます。保育職はやはり、女性が多い。ライフイベントに合わせて、どうしても働き方を考えなおす必要が出てきます。ですから、選択肢があって、相談しやすい、というのは非常に嬉しいのではないでしょうか。
ことみ先生のように子育てをしながら働く保育士さん達が、「今の自分」と相談しながら生き生きと勤務する姿は、結婚前の若い保育士さん達にとっても、将来の姿を描きやすい、良いお手本になるでしょう。
ことみ先生、「いずれは正社員の保育士として働きたい!」と仰っていましたが、どんなことをしたいのか、聞いてみました。
【ことみ先生】
「独身のころ、短大でサッカー部だったこともあって、小学生を相手にサッカーのコーチをしていたことがあるんです。ですから、とこちゃんの子どもたちとサッカー、なんて良いですね。それから、クラス担任になれたら嬉しいです。皆で一緒に楽しんで、大きな作品を作ったり、力を合わせて何かに取り組んだり!保護者の方とも沢山コミュニケーションを取っていきたいです」。
夢は広がりますね、とお話したところ、「はい!!」と嬉しそうに返事をしていたことみ先生。
今は、担任を持たないフリーの保育士として様々な年齢のお子さんの保育を行っているそうですが、年齢の違う子どもたちと関われることが楽しく、色んな保育士さん達の保育から学ぶところが多いのだそうです。
こんなふうに今を捉える事が出来るのは、将来をイメージしやすい環境だからなのではないでしょうか。
最後に、プライベートでやりたいことや夢はありますか?と聞いてみると・・・、
【ことみ先生】
「今はなかなか難しいですが、国内でも海外でも旅行が好きなので、旅行に行きたいです。我が家は娘2人なので、だんだん夫の肩身が狭くなってきている感じなんですが、子どもたちにはパパが大好きでいて欲しいので、そこは私次第かな、と思って夫とのコミュにケーションを大事にしています。家族みんなでご飯を食べたり、お出かけしたり、勿論、旅行も一緒です!家族で楽しむことを当たり前にしたいと思っています。
それから、今は、娘達と毎日の出来事を報告し合ったりして楽しんでいますが、いずれ本気でぶつかることがあると思うんです。私自身、小学校3年生の頃だったか・・・、母と泣きながら大げんかして、それ以降も、何度となくぶつかりました。でも、今はとても仲良しです。母と私のような親子関係を娘と築けたら、と思いますので、ぶつかることもあり!けんかだって必要ならしようと思っています。今の私のように、大人になって『ママがママで良かったな』と思ってくれたら、嬉しいなって」。
因みに、良いパートナーシップの秘訣は?と尋ねてみたところ、「とにかくたくさん褒める!」とのことでした。
実はご主人、あまり家事が得意ではないそうです。でも、共働きの場合、夫との家事協力は欠かせませんよね。と言うわけで、少しでも家事をしてくれたら、上手に褒めて、伸ばしているのだそうです。(*^_^*)
ことみ先生、ご家族の話をするのが、とても嬉しそうでした。いい関係を築いているのでしょうね。
未来は、今の延長線上にあって、今の選択が、未来につながっています。
ご主人も、ことみ先生に褒められた体験を積み重ねて、きっと、気持ちよく家事が出来るようになるでしょう。
今は、パートタイムという働き方を選択して、保育の引き出しを増やしながら、大切にしたい家族との時間を大切に、自分らしい働き方をしていることみ先生は、将来きっと、ご自身の希望する「正社員の保育士」として生き生きと仕事をしている、そんな気がします。
少し別の角度から見てみると、ことみ先生は、物心ついた頃から「保育士(幼稚園の先生など)になりたい」と思い、その夢を叶えるため、高校から保育科のある高校に進学。短大に進み、保育士になったそうです。人間関係に悩み、一度は保育の仕事から離れますが、「人が好き」「子どもが好き」が真ん中にあったことみ先生は、小学生相手にサッカーのコーチをしたり、ファーストフード店でアルバイトをしたりして、「今なら、20代の頃には気がつけなかった事にも気がつくことが出来るのでは・・・」と、思えた2年ほど前、再び保育士としてのキャリアをとこちゃん保育園でスタートさせました。
未来が今の延長線上にあるのなら、過去の延長線上にあるのが、今です。
今のことみ先生が「今はこれで良い」と思えるのは、過去のことみ先生が、「良い」と思える選択をして来たからなのではないでしょうか。
そうそう、皆さまに報告です!
この記事の為にお話を伺った後、ことみ先生は2020年12月から「契約社員の保育士」として勤務することが決まったそうです!これまで約2年間、とこちゃんの保育士としてやってみて、お子さん達の様子、ご主人のこと、ご自身の将来を考えて、納得して、また新たな選択をしたのですね。
今回、ことみ先生からお話を伺って、ことみ先生と、とこちゃん保育園が約2年前に出会ってからこれまでの選択を重ねてくれて良かったな、と思いました。そして、これからとこちゃん保育グループの一員となる先生方へ、ことみ先生からは、「パートタイムの保育士、という働き方も選択肢の一つとして、有りだと思います。人間関係も良好ですから、楽しいですよ!」という言葉を頂きました。
ことみ先生はきっと誰かにとって、素敵なロールモデルになるのでは、と思います。
今回ご紹介した、とこちゃんの先生は、とこちゃん保育園のことみ先生でした。