とこちゃん日記, わくわくママ☆パパ
ママのバッグで防災!【わくわくママ☆パパ】
とこちゃんweb担当、浅野です。
とこちゃんで毎月1回(お休みの月もあります)、土曜日に開催している子育て支援事業 「わくわくママ☆パパ」。
これまでに、「親子ビクス」、「おむつなし育児の話し」、「タロット占い体験」、などを地域の皆さまやとこちゃんの保護者の皆さまと楽しんできました。
9月の「わくわくママ☆パパ」は・・・、
「ママのバッグで防災」
防災意識の高まる9月にぴったり!の内容でママやパパ、とこちゃんの先生たちも一緒に、「いざ」という時の準備について楽しく教わりました。
実践を交えて、ユーモアたっぷりに色々教えて下さったのは、コチラの皆さま!!
全国的にも珍しい、女性だけの防災グループ「女性防災グループ・平塚パワーズ」の皆さん!
そろいのユニフォームがとっても素敵!元気さもピカいち!パワフル!
だけど、元気なだけじゃないんです!さすがは、女性。
皆さんからの言葉や見せて頂いた防災グッズには、女性ならではの気配りと優しさを感じました。
最初に見せて下さったのは、これです!
バスタオル???の、旗???
いえいえ、違います。
バスタオルに、靴下、Tシャツ、軍手や、フェイスタオルが縫い付けてあります。
これを、折りたたんで・・・
こんなふうに、防災頭巾になるんです!
(さ~て、被っているのは誰先生でしょうかっ??)(^_^)
縫い付けてあるフェイスタオルは、ポケットのようになっていて、中に小銭や笛、マスクを忍ばせています。
頭を守るためにはヘルメットが一番ですが、この防災頭巾なら枕にして横になることも出来ます。
また、一時持ち出しバッグの中身を少し分散することが出来ますよね。
小さなお子さん用に作ることも出来ますので、かわいいタオルで作っておけば、ヘルメットより親しみをもってくれそう。
しかもこれ、紐を通してあって、ショルダーバッグにもなっちゃうんですよ!
「被ってみて~♪」とパワーズさんに言われて、参加したパパも被ってみると、すかさず写真にパチリ!
「あら~、お似合いですよ~」ですって。
続いて紹介して下さったのは、
パワーズの皆さんがいつも持ち歩いている、という、その名も「パワーズポーチ」。
中身がすぐにわかるように、メッシュタイプのポーチに最近変えた、というメンバー。
基本の中身(別ページで詳しくご紹介します)は、ほとんど同じなので・・・ということで、ご自慢のグッズを紹介してくれたメンバーも。
これ、折りたためるコップ。
災害時こそ衛生面を考えて、ペットボトルの直飲みは避けたいですよね。
それに、小さなお子さんに飲み物を与える時には、やっぱりコップの方が安心です。
「このポーチは、特別に今日、持ってきた訳ではありません。毎日持ち歩いているものです。
何かあった時に、自分とお子さんを安心させたり、命を守ったり出来るのは、ママですよ!」と先輩ママ達のしっかりとした言葉。
次は、「私たちは、もうすでに子育てを終えた、退役ママですが・・・」という言葉とともに「災害への備え」を意識した、ママバッグを紹介してくれました。
(パワーズの皆さんは、ママバッグならぬ、バババッグね!なんて言ってましたが・・・)(^_^;)。
中には、広告などの紙で作った折りたためる箱(ミカンの皮とか入れますよね)/水分で冷たくなる布/Tシャツ/薄手の長袖/ゴーグル/ポリ合羽/タオル/ぬいぐるみ/お菓子/スーパーのビニール袋 などが入っていました。
折りたためる箱は、色々なサイズを用意しておけば、お菓子を食べたりするときの器になりますし、小さなお子さんだったら、中にビニール袋を入れて、トイレとして利用することも出来ます。
もちろん、ゴミ入れにしてもOK。
お菓子や非常食なんかは、袋からそのまま食べてもいいけど・・・、でも、器に入れた方が気持ちが何となく落ち着くし、お裾分けしたりも出来ますよね。
トイレも、「ママが持ってるから、ここでして!」とビニールにそのまま用を足すよりも、少しでもいつものスタイルに近い方がお子さんにはいいと思うんです、とパワーズの皆さん。
水分で冷たくなる布、とは、夏場によくドラッグストアなどで見かける、水分を加えると冷たくなる加工のしてあるタオルです(首に巻いて、暑さをしのぐ、アレです)。
これは、お子さんが熱を出してしまった時などに便利ですし、避難所が暑かったり、夏場にどこかに閉じ込められた時などに体を冷やすことが出来ます。
怪我をして冷やしたい時にも便利ですね。
(*0*;)!!
怪しい!非常に怪しい!のですが、
粉じんから気管を守り、なかなか洗うことが出来ないであろう髪を守ることが出来ます。
これにゴーグルをつければ、目を守ることも(怪しすぎるけど・・・)!!
そこまでする???
しかし、ですよ。
「災害」は、地震だけではありません。
「皆さんは、大雨の中を歩いた事がありますか?前なんて見えませんよ!」という言葉。
そして、これが、ポリ合羽。
45Lのゴミ袋の底と、両サイドに切り込みを入れて、合羽のようにしています。
それなら、合羽を入れておけば・・・、とも思いますよね。
それでもいいと思います。
でも、45Lのゴミ袋がバッグに入っていれば、合羽にもなるし、入れ物にもなるし、細長く使えば紐のようにもなり、多用途に利用出来ます。
あると便利ですよね。
更に、バッグの中身を使った応急手当の方法を教えてもらいました。
こちらは、スーパーのビニール袋を使って三角巾を作る方法。
長袖のTシャツや、タオル、バンダナなどを使って、三角巾にすることも出来ます。
下の写真で使っているのは、ネクタイです。
長距離を歩かなければならない時などに、靴をしっかり固定したりすることも出来ます。
(挑戦しているのは、誰先生でしょーうか?)(^_^)
手を怪我したときにバンダナでカバーする方法を教わった時には、
「これ、手の保温にもなるよね・・・」と、先生たち。
ほんと、そうですね。
そして、こちらは、各地の被災地でも実際に利用された、段ボールトイレ。
2種類の段ボールを使って作られています。
大きい段ボールの中に、小さい段ボールを入れて、隙間にも段ボールを入れて、しっかり固定(強度が増します)。
90Lのゴミ袋で全体を覆い、用を足すときには45Lのゴミ袋で覆い、交換しやすいようにします。
中には、細かく切った新聞紙を入れ、水分を吸収させます。ペット用のトイレの砂などを入れると消臭効果がアップします。
※詳しい作り方は、後ほどリンクをご紹介します。
組み立ててみたり、実際に座ってみたりしました。
「普通のトイレみたい!」
「お手洗い、行きたくなってきた!」
洋式のお手洗いしか経験のない子供たちには、このスタイルはありがたいですよね・・・。
最後は、一工夫することで食べやすくなる、おすすめの非常食メニューをご紹介いただきました。
これに、お湯、または水を加えて、柔らかくして・・・
お味は、ポテトサラダのよう。
堅い食べ物が苦手なお年寄りや小さなお子さんには、こんな食べ方もいいですね。
「うちの夫だったら、夕飯のメニューとして出しても、普通に美味しい!とか言いそう」、とよしこ先生。
そう。
少しでも「美味しい」と思えるもの。
食べ慣れた味であること。
大事なことですよね。
パワーズの皆さんからの最後のメッセージは、
「我が身は我が身で守る。ベストな状態の避難所ばかりではありません。避難所に行けば何でもある、と思ってはいけないんですよ」という言葉。
必要なものは、それぞれの家庭でも違います。
もちろん、避難所や市区町村で、備えもしています。でも、それが必ず十分かどうかは実際問題わかりません。
非常時に少しでもお子さんの不安を取り除くために、食べ慣れたお菓子がある。
食べ飽きない(少しでも食べやすいように)工夫が出来る。
トイレにしても、避難生活にしても、ちょっとした工夫を知っているだけで、安心につながる。
「是非、避難所でもリーダーシップをとって行動出来るようにして下さい」、とパワーズの皆さん。
日中、居住地域に滞在しているのは、女性や子供が多い。
だからこそ、自分たちで避難所を運営し、地域を守りたい。
そんな思いがあって結成された、「女性防災クラブ・平塚パワーズ」。
今回、教わったことを知っているだけでも、安心につながるし、
生活用品を使って、災害時でも「一工夫」出来そう、と感じた浅野。
沢山の知恵と力強い言葉、そして、素敵な笑顔を有り難うございました!
>>段ボールトイレの作り方(youtube)
>>パワーズのポーチ基本の中身
太陽が恋しい!と思えるような日が続いた9月後半。
幸い「とこちゃん」がある地域では、「今日も雨か・・・」と思う程度でしたが、
日本への台風の接近、上陸が相次ぎ、各地で甚大な被害をもたらしました。
被害に遭われた地域の皆さまが、一日も早く普段の生活を取り戻すことが出来ますように・・・。