親と子どものエトセトラ

鈍感仮面、でも感度良好

とこちゃんWEB担当、浅野です。

関東も梅雨入りしましたね。
我が家の双子は、雨の日、もしくは雨上がりの日には長靴が履けるので(我が家のルールで、晴れの日には長靴NG)、大喜びです。

4月から新入園した保育園子たちも、もう別れ際に泣く、という事が少なくなってきたのではないでしょうか?
ほとんどの子どもが、「バイバーーイ」、「行ってらっしゃい!」とパパ、ママをすっきりと送り出してくれていることと思います。しかし、もし、これまで順調に登園していた子どもが、「保育園、行きたくない」と言い出したら・・・?

親としてどう接したら良いのでしょうか?
よしこ先生に聞いてみました。

「何か本当に心配すべき理由があるのかも知れないし、ちょっと甘えているだけかも知れません」、とのこと。

以下、よしこ先生の話をまとめます。


まずは、過剰反応しないこと。

「どうしたの!!」「何かあったのっ!!」などと親が普段はしないような反応を示すと、「ママやパパの注目を集められる」、「ママやパパにかまってもらえる」、と思い、ちょっと甘えているだけなのに、甘えモードに拍車を掛けることになってしまいます。

そこで、鈍感仮面の登場です。

心の中では、「どうした!」「何かあったか!」と思いながらも、顔は平静を装い、「行きたくないのかー」とか、「えーそうなのー?」とか、声のトーンを変えたりせず、返します。

すると、ちょっと疲れているだけ、暑いから(寒いから)行きたくない、給食が好きじゃない、などちょっとしたことが理由の場合、「この手は通用しないか」と諦めもつく、とのこと。

しかし、ここで気をつけなくてはならないのは、本当に鈍感にならないこと。心のアンテナは感度良好に。
(よしこ先生、これをかなり強調されていました。)

「本当に心配すべき理由がある」こともあるので、子どもの様子をしっかり観察すること。
そして、保育士にも「行きたくない」コールがあったことを伝え、「園での様子もいつも以上に気をつけてもらうようにすることが大切です」、とのことでした。


さて、一般的には、3歳以下の子どもの場合、「保育園、行きたくない」など「ちょっと困ったな」の原因が、体調のせいだった、という場合が結構多いそうです。
例えば、「行きたくない」コールが休み明けに起こった場合、休みの日の過ごし方を振り返ってみてはどうでしょうか?遠出をした、お友達が集まってちょっと緊張状態だった、など「疲れが取れていない」場合が考えられませんか?そんな時は、次のお休みにはのんびり過ごす、など、対策をとってみると良いかも知れません。

しかし、お友達や先生とのやりとりが盛んになる3歳以上のお子さんの場合、気の合わないお友達からしつこくされている、パワフルなお友達がいて困っている、先生や園の保育方針(無理矢理嫌いなものを食べさせられる、いつもせかされる、など)と合わない、と言った「SOS的理由」も考えられるので、「子どもの言うことだから・・・」と高をくくるのではなく、「心のアンテナは感度良好に」が大切とのことでした。

いずれにせよ、「行きたくない」コールが続く場合、家庭だけではその原因を探ることは難しいと思います。
保育士にも相談し、その原因を正しく理解できるようにしたいですね。

もし、我が家の双子が「行きたくない」と言い出し、どうも甘えているだけではないようだ、と思えた場合、「その事を保育士に伝え、自分がどのように対処したか」までを伝え、保育士さんと一緒に子どもの成長を見守りたいな、とそんなふうに思いました。また、「鈍感仮面」は育児において意外と大切かも知れない、と思った浅野でした。

最後に、「もうそろそろ子ども達も泣かずに登園している頃でしょう」と冒頭に書きましたが、勿論、まだまだ泣いてしまうお子さんいることと思います。それでもお子さんを預けなければならない親御さんのお気持ち、お察しします。「一年間泣き続けた!」なんてお子さんもいるようですよ。
もし、朝、親御さんと別れた後は、ケロっとして遊んでいるようなら、それほど心配することはないそうです。

ともあれ、園での様子を知るために、保育園とは良好な関係を築きたいものですね。

 

2015-06-10 | Posted in 親と子どものエトセトラNo Comments »