親と子どものエトセトラ

「ママ、行かないで!」

とこちゃんWEB担当、浅野です。
5月も終わりに近づき、爽やかな日が多いですね。
強すぎない陽射しを楽しめるこの時期は、大人も子どもも、なんだか「うーん」と伸びをしたくなります。
この4月から保育園(残念ながらとこちゃんではありません)に通い出した我が家の双子も、毎日元気に通園し、外あそびを楽しんでいるようです。
毎朝の「いってらっしゃい」もずいぶんとスムーズに出来るようになりました。

しかし、慣らし保育の始まった4月の初旬は、男児K君が、「ママ、行かないで」と涙を流し、私の足にすがっていたものです。
「どうしたものか・・・」と思った私は、よしこ先生に「保育園入園、子どもの心境は?親はどう接したら良い?」と聞いてみました。

そのこたえは、ズバリ、「親の心ひとつ」でした。

保育園に通い始めた子どもの多くは、泣いて離れず親にとっては辛いところ。しかし、そもそも論、そこで預けるのをためらうくらいの余裕があるのなら、預けない方が良い、と、よしこ先生。

以下、よしこ先生のお話をまとめます。


我が子を預けてまで働く、そこに経済的理由や身体的理由、社会的理由がきっとあるはずなので、まずは、母親自身の中で明確にしておくべき。そして、周囲にもその「理由」を明確に伝えておく。

例えば、
・今共働きをしないと生活が出来ないから預けます。
・育児に心身ともに息詰まっているから預けます。
・会社が私の能力を必要としてくれているから預けます。
・10年後、こういう仕事をするためにキャリアを積みたいから預けます。
・子どもには乳児期から社会性を身につけてほしいから預けます、などなど。

こうした「理由」を自身の中で、更に、協力してくれる人達にも明確にしておくことで、保育園に預ける覚悟が決まる。その覚悟がなければ、それが子どもに伝わり、子どももなぜ自分は預けられているのかがわからず、不安で不安で仕方がなくなる・・・。

「保育園に行く」ことが不安なのではなく、「親に見放されたのではないか」、と不安になる。


保育園に預ける理由、確かに明確にしておくと、自分の中の芯がしっかりしてきます。
更にそれを周囲に伝えると、いっそう背筋が伸びるし、ピンチの時にきっと周囲のサポートをスムーズに得ることが出来る。

そして、子どもの「不安の種」を間違ってはいけない、と私は思いました。

多くの子どもは「保育園、行きたくない」と言うかも知れません。
もしくは、「保育園に行くよ」と言うと、「嫌」と言うかも知れません。

そうすると、親としては、「保育園に行きたくないんだ・・・、どうしよう」と思ってしまいがち。

でも、本当の子どもの心は、我が息子の言葉、「ママ、行かないで!」なんだと思います。
では、親として、我が子とどう接したら良いのでしょうか?

「どんな小さな赤ちゃんにもきちんとママがお話しするべきです」とよしこ先生。

「ママは『・・・・』だから、保育園で楽しく過ごしててね」
「ママは必ず迎えに来るから安心してね」

保育園で楽しみを見いだし、ママが必ず迎えにきてくれることが理解出来たら、たいていの子どもは喜んで保育園に通うようになります、とのこと。

そこでワタクシ、双子に自分の仕事について2歳半の子どもでもなるべく分かるように説明し、保育園での一日の流れを伝え、「おやつ食べて、遊んだ後くらいに迎えに行く」と伝えてみました。

そして、保育園に通い始めて2ヶ月が過ぎようとしている今、我が家の双子は「ママ、行ってらっしゃい」とお部屋の入口で、大きく手を振ってくれるようになりました。
私が迎えに行っても、遊びに夢中で気が付かないほどです。
良かった!!

今回のことで、以前、知人から言われた事をふと思い出しました。

「もし、ママが自分のためにやりたいことを諦めた事を知ったら、子どもは嬉しいでしょうか」、と。

出来る範囲でいい、無理のない範囲でいい、出来るようになってからでもいい。
自分のやりたいことを子育てを理由に諦めてはもったいない。子育てを「やらない理由」にしたらいけませんよ、と。

2015-05-22 | Posted in 親と子どものエトセトラNo Comments »