親と子どものエトセトラ

迷うべからず

とこちゃんWEB担当、浅野です。
今年の夏も毎日暑いですね。もう、ぐったりです。
先日、とこちゃんに取材でお邪魔した際、子ども達がプール遊びをしていて・・・。私も足だけでも浸かりたい気分でした。

さて、今日は、「叱る&怒る」ことについてお伝えしたいと思います。

7月初旬のある日、夫、双子(2歳8ヶ月)と私で、近くの神社へ出掛けた時のことです。
梅雨明けしていなかった当時は、小雨が降ったり止んだり。ムシムシしてなんとなく暑い。

その神社には池があり、アヒルやカモ、亀や鯉がいて、自由にエサをあげることが出来ます。

小雨の降る中、傘を片手に双子と一緒にエサやりをしようとしている夫。
「おーい双子、亀さんやアヒルさんにごはんあげる??」(ご機嫌)
「はーい!」「わーい!」と、はしゃぐ双子。

小さな紙製の小袋に入った小粒のエサを双子の小さな手に出そうと、
「お手てをまあるくして」と夫。
父に言われたことをやろうと、小さな片手を差し出す。
「違う、まあるくするんだよ」と父。
「???」(よくわからないけど、小さいながら手を丸くしているつもり?)
「こうやるの!」手を取り、どうにかまるくしようとしている。
「これじゃ、こぼれちゃうよ!!」(声がだんだん大きくなる)
「だから、こうやるんだよ!」(怒!)

ひえーーー@@、なんか分かんないけどパパ、怒ってる?!な顔の双子。

・・・・・・(-_-)。
少し離れた場所でその様子を見ながら、
“おいおい、そもそも子供の小さな手の上に紙の袋からパラパラ出そうって方が間違ってないかい?つまんで出して手に乗せてあげればいいじゃん。怒るところか、そこ?(苦笑)”
だった浅野。
たしかにその日は小雨でじめじめ&ムシムシ、傘はあるし、で色んな要素が「イラッ」につながったんでしょうが・・・。そうそう思うとおり(言うとおり)に出来るかいな!!

とまあ、こんな出来事があって、よしこ先生に前から聞いてみたいと思っていた、
「そもそも怒ることなのか?」という質問をぶつけてみた次第です。

「いつまでも、泣かないの!」
「言うことを聞きなさい!」
「違う、こうやるんだ!」←上の出来事から・・・(笑)。
など、日常の様々なシーンで、口にしていたり、こんなふうに言っている他のパパ、ママを見掛けること、ありませんか?

上のエピソードを聞いたよしこ先生の一言は、
「もうー、これだから男って・・・、ねえ。思い通りにならないからって・・・」と、「あるわ、あるある」、的な愛情込めた一言でした。

この後、よしこ先生の話をまとめますが、その前に、「叱る」と「怒る」に違いがあるのか、調べてみます。

ます、辞書。
【大辞泉より】
◆怒る=①不満、不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。腹を立てる。いかる。②よくない言動を強くとがめる。しかる。※類似の語「しかる」は、相手の言動やあやまちなどを強い調子で責めること。
◆叱る=目下の者の言動のよくない点などを指摘して、強くとがめる。

「叱る」と「怒る」の違いは子育てサイトや雑誌などでもよく特集されています。それだけこの「叱る」や「怒る」については疑問に思ったり、悩んだりしている親が多いということなのでしょう。

意見をまとめると、まず、どのサイトでも「叱る」と「怒る」は別物、としていました。
親の都合で、思うようにならない、とか、イライラするなどで、感情的に怒りをぶつける(怒る)のは、NG。
子どもの自立を促すために、しつけとして叱ることは必要、というのがほとんどの意見で、簡単に言うと、「怒る」のはNGで、「叱る」ことは必要、というイメージでした。

では、よしこ先生との話しをまとめます。

①「いつまでも泣かないの!」
話しの出来ない子どもに対して、「泣かないの」はおかしい。もう、話しの出来る子どもなら、「泣き」について話しを聞いて対処する。愛情のある「泣かないの・・・(LOVE)(抱きしめる)」はあり。

②「言うことを聞きなさい」
よしこ先生や私世代の人間は、こう言われて育った人も多い。「親の言うことを聞いていればいい」というような考え方でこれを言っているのなら、“お家でいい子、外では悪い子”になります。

③「違う、こうやるんだ!」
これに関しては、私の伝えたエピソードから、あえて同じシーンをセッティングしてでも、「叱ったら、褒める」。叱りっぱなしにしない。叱りっぱなしはダメよ、という話しになりました。
そして、お互いの夫の話しになったのですが、「夫」については、また改めてまとめます(ふふふっ)。

「褒めて伸ばす」のが良いとされる昨今、叱らずにとにかく褒めることが良いと勘違いしている親も多いようですが、叱って、褒めて、伸ばす、のが大切、というよしこ先生。
叱りっぱなしにせず、例えば、「買い物中に店の中で走り回る」→「叱る」→「走るのを止めた」又は、次に行った時には「走らなかった」→「褒める(かなり褒める)(思いっきり褒める)(笑)」。
そうすることで、「褒め」は大きな効果を発揮する、とのことでした。

また、そこに本気で伝えようとする気持ちがあるか、子供を思う気持ちがあるか、そして、子供のことを信じて言っているかが重要で、信じる気持ちが、叱るにつながる、と言うお話しでした。

そして、親も人間だから、怒ることだってある。「怒る」か「叱る」かとかではなく、迷わずに叱る、迷わずに伝える事が大切。大人が、「こんな叱り方でいいのかな」とか、「叱っておいた方がいいかな」とか、「これって叱っていいのかな」とか、迷っていたら、子どもには伝わらない、とのことでした。

私は、「いつまでも泣かないの」、「言うことを聞きなさい」、そして、声を荒げる必要がないところで「こうやればいいんだよ!」などと言うのが嫌いで、このような言い方はしないで来ました。でも、今回話しを聞いて、「言い方がどうか」とか、「こう言えば効く」とかではなく、そこに「愛情と信頼」があるか、「迷いやゆらぎ」がないか、が重要だな、と感じました。
そして、よしこ先生の話しを参考に、自分の叱りポイントを改めて考えてみました。

・命に関わるような危険なことについてはしないように叱る(道路に飛び出さないなど)
・人に迷惑をかけない
・人の心と体を傷つけてはいけない

これについては、迷わず叱る(教える)こととします。
だからと言って、いつも「コラーーーーッ」とか、「おんどりゃーーーっ」とか、言う、と宣言しているわけではありませんよ。怒鳴ることに効果があるとは思っていないので、その場その場で、「いけない」と思ったことを迷い無く、わかるように、双子のチカラを信じて伝えたいと思います。

2015-07-29 | Posted in 親と子どものエトセトラNo Comments »