とこメシ
とこメシは美味なり
とこちゃんWEB担当、浅野です。
さて、本日は「とこメシ本気で全部食べてみました!」報告です。
これまで、子ども達が給食をモリモリ食べている様子をお伝えてきた浅野。
子ども達の食べっぷりから、その美味しさは見ているだけでも良く伝わってきました。
更に、調理の先生の好意で時々味見をさせてもらっておりましたので、どれだけとこちゃんの給食が美味しいのか私の舌も良く知っておりました。
でも、さすがにその日の献立を子ども達と同じように味わうチャンスはありませんでした。
しかし!ついにその日がやって来たのです。
「浅野さん、今日は、とこちゃんのお昼を食べてみてくださいね」とよしこ先生。
「はーーーーーい☆!」(やったねーーーー、役得、役得。)
【お献立】
ロールパン/なすとトマトのミートグラタン/バナナ/牛乳
「グラタンだーーーー!」グラタン大好き!テンション上がります。
「お昼ご飯に牛乳って、なんか給食みたい!(給食です)」(^_^;)
「いっただっきまーーーす」
まずは、牛乳で口の中をしめらせて、なすとトマトのミートグラタンから。
「うわーーーっ、オイシーーーっ。トマトの甘みとちょっぴりの酸味。挽肉とチーズのコク。なすがうまみを含んで、絶妙、絶妙。今日が試食で良かったーーー(わーい、わーい)」
ロールパンと一緒に食べていると、もう、レストランのランチを食べているかのようでした。
普段、かなり適当にランチを食べている浅野としては、昼間からこんなに栄養バランスの取れたランチを食べることなんて滅多にありません。コーヒーの入っていない牛乳を飲むのは、もう・・・何十年ぶりか、という感じでした。
美味しかったーーー(完食)。
さぞかし子ども達も「おかわり!」の声が多かっただろう、とニンマリしていたのですが・・・。
(だって、グラタンって子ども達の大好きメニューって感じがしませんか?)
しかし!
先生達に後から話しを聞いてみると、子ども達にとって本日の献立はそれほど「わーーーーい!」ではなかった様子。
後日調理の先生に取材をしてみて、明かになったのですが、「なす」と「トマト」は子ども達の苦手食材の代表選手。
更に、肉は好きでも挽肉は苦手、という子供も意外と多いらしく、「なす」、「トマト」、「挽肉」と揃ってしまった本日の一皿にはあまり手が出なかったようです。
「美味しいのにーー!」
さて、では、どうして子ども達は、「なす」、「トマト」、「挽肉」が苦手なのでしょうか・・・?
調理の先生のお話しをまとめると、どうやらなすとトマトは「食感」が、挽肉は「におい」が苦手な様子。
なす=ふにふにしている(他に、色が黒っぽくなるので、見た目にNGなのかも、とのこと)
トマト=にゅるにゅるしている
挽肉=独特のにおい
また、浅野が調べてみたところ、なすは、「皮が残るから嫌」、「エグ味(あく)が嫌」が食感意外の苦手な理由。トマトは、酸味が苦手、という子供が多いようでした。
過去にバンダイが行った調査に面白い結果が出ていました。3歳から12歳の子供を持つ保護者に子供の嫌いな野菜、好きな野菜、を聞いたところ;
【嫌い】
1位:ピーマン/2位:トマト/3位:なす/4位:きのこ類(主にしいたけ)/5位:ネギ/6位:にんじん
【好き】
1位:トマト/2位:きゅうり/3位:にんじん/4位:じゃがいも/5位:ブロッコリー/6位:キャベツ
という結果だったそうです。
面白いのは、トマトが好きな野菜の1位であると同時に、嫌いな野菜の2位になっていること。
また、にんじんも嫌いな野菜でもあり、好きな野菜でもあるようです。
理由としては、トマトやにんじんは、品種改良で甘さを追及したものが多く出回り、ジュースなどの加工品も増えているからでは・・・、とのこと。確かに、最近のトマトは酸味が少なく甘いですし、にんじんも品種によっては非常に糖度が高く、にんじん臭くないものがありますね。
親としては、子供が何でも美味しい、と食べてくれたら嬉しい。
好き嫌いは少ない方がいい(正直、無い方が嬉しい)。
そう思いますよね。
そこで、調理の先生にこんなことを聞いてみました。
「苦手な食材の克服方法は?」
きざんで混ぜる、かわいらしく切る、など色々あると思いますが、子供のとなりで大人がガツガツ、ムシャムシャ「おいしいっ!」と食べていると子どももそのうち食べたくなると思います。
「そもそも、苦手食材は克服した方が良いのでしょうか?」
栄養士としては、なるべく克服した方がいいと答えるべきでしょうが・・・
個人的には、どうしても苦手なら食べなくてもいい、という考えです。ひと口は食べる努力をして欲しいですが、例えば、「なす」が苦手でも「なす」に代わる栄養の野菜がたくさんあります。なので、どれなら食べられるか、自分でバランス良く選んでいける力を身につけることも食育の大切さだと思っています。
※野菜は全部イヤ、パンしか食べない、とかそれはダメだと思いますが・・・。
とのこと。
ワタクシ、「自分でバランス良く選んでいける力を身につけることも大切」という先生の言葉に、「はっ」とさせられました。
個人的に私は先生の考え方と似ていて、何でも食べるにこしたことはないけれど、食べてみてどうしても苦手なら仕方がない、と思っていました。他のもので栄養を補えればいいし、いつかは食べられるようになるかも知れないのだから、と。
しかし!「自分でバランス良く選んでいける力」については、考えていなかった!
親がいつまでも三度の食事を選んであげられるわけではない。
どうして、バランス良く食べた方がいいのか。
どうやって、バランス良く食べればいいのか。
これこそしっかり覚えてもらいたい・・・。生きる術の一つだわ。
調理の先生とお話ししていると、子ども達への愛情がひしひしと伝わってきて、「ああ、やはりとこちゃん子達は幸せ」、と思わずにはいられませんでした。
愛情のたっぷり、子どもを思うハートの入ったとこちゃんの給食。
美味なり。
調理の先生には、他にも色々お話しをお聞きしています。
少しずつご紹介していきますので、お楽しみに。
ごちそうさまでした。